コラム

中小・小規模企業の課題

おととい、シャープの減資の税務への影響の記事を書いたら訪問者がすごいことになっています。こんな細々とやってるサイトなのに…。みなさん、やはり興味あるんですねぇ。続き(繰越欠損金の制限について)も書く予定ですが、情報が正式に発表されてからにしましょうね。1億円はどうやら断念するみたいだし。

 

さて、税理士のクライアントってのはシャープのような大企業じゃなくって中小企業ですからね、中小企業の話をしましょう。あ、今回は税金の話はナシです。

2015年の中小企業白書が発表されていますね。今年は新たに小規模企業白書なるものも発表されました。

小規模事業者ってのは中小企業者のうち、従業員数20人以下(商業又はサービス業は従業員数5人以下)の事業者を指します(個人事業主も含まれます)。

学生さんや大企業にお勤めで内勤中心の方ならこのくらいの規模の会社があるなんてピンとこないかもしれませんが、日本の企業の86.5%はこの規模に該当します。ウチのクライアントも8割前後は小規模事業者が占めていますし、おそらくどの税理士事務所も同じような感じだと思います。自社の現状や課題を分析するうえで同じような規模感の会社と比較することは必要ですから、これはなかなかありがたい取組みですよね。国の目が小規模事業者に向きだした、と見て良いのかしらん??

 

で、中身ですがとても全文は読めませんので概要から。

中小企業白書によると同規模の企業同士の収益力格差が拡大し、とりわけ小規模企業同士で差が開いているそうです。おお、話題の格差がここにも。この点は自分のクライアントを見ていてもひしひしと感じるところ。同じ業種/規模でも良いところは良いですからねぇ。景気が悪いことのみを言い訳にはできないってことですよね。あとは深刻な人材不足も読み取れます。こちらも実際にここ1,2年本当に大変。募集をしても人が集まらず、やむを得ず仕事を断るなんて勿体ない話をよく聞きます。最近の経営者さんの悩みのダントツ1位ですね。比較的人材を確保できている経営者さんに秘訣を聞いたところ「ひたすら我慢」なのだとか。最近ちょっと嫌なことがあるとすぐ辞めてしまう方も多いようで。「外(取引先)でも我慢して、内(従業員)でも我慢して、経営者はつらいね~」とのこと。小さい会社って同族経営でパワハラ・セクハラ当たり前の超ブラック、みたいなイメージあるのかもしれませんが、経営者さんも随分意識が変わってきてます。でも新規でなかなか人が集まらないんですよね。まあ賃金とか色々あるとは思うんですが、これだけ情報社会になってくると内部の情報がほとんど得られない小規模事業者へ応募するのはためらうところなんでしょうね。白書からは採用手段としてダントツ1位でハローワークが上がっていますが、ハローワークの求人票からでは雇用条件しか伝わらないですからね。一方自社HPなどを活用している会社はごくわずか。HPから応募してくる人なんていないかもしれませんが、ハローワークや求人情報誌見てHPの検索する方は多いと思います。その時HPがなかったら…。雰囲気すら分からない会社に面接に行くチャレンジャーな若者はきっといないですよねぇ。HPの作成・管理なんて今時そんなに費用も掛からないですし、色んな採用手段を考えていかないと。

そして、常々思っていますが、

これからは「よいもの」をつくるという発想から「売れるもの」をつくるという発想への転換が必要

と語られています。そう!真面目にコツコツやっていれば必ず報われるという時代はとうに終わっています。これからは売れるものをつくることも大事ですし、売り方を工夫することも大事ですね。小規模企業間でより収益格差が拡大してるってのは、そこを意識してるかしてないかが大きく影響していると思います。先ほどの採用の話でもそうですよね。いかに自社の魅力を伝えるか。見せ方を考えるのも大切。柔軟に変化することが出来るのは小規模事業者の強みですからね。それを活かさないと!

なにはともあれ、日本の経済を支えていることに誇りを持って、頑張れ!日本の中小・小規模企業!!

 

中小企業白書の概要・全文はコチラのページから

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